ビミニツイストとは
ビミニツイストは高強度のラインシステムを組む場合によく用いられるノットワークです。PEラインが普及する以前の、ナイロンラインやフロロカーボンラインなどがメインの時代には、ビミニツイストをベースにダブルラインを構成し、その先にショックリーダーをオルブライトノットで結束するラインシステムが用いられていました。ビミニツイストは古い釣りの本には必ずといっていいほど登場します。現在ではPEラインメインになり、「FGノット」などの摩擦系ノットが主流ですが、PEラインを除くラインではほぼ100%の結節強度を誇ります。ビミニツイストの強度
ビミニツイストはナイロンラインの他、フロロカーボンやポリエステルラインなどのいずれでも、ラインの直線引張強度に対して100%近い強さを有する優れたノットワークです。ビミニツイストをベースにしたラインシステムはソルトであればシーバス、淡水であればブラックバスや雷魚などモンスター級の魚と互角にファイトできます。海外の大物釣りで有名な村田基氏や多くの怪魚ハンターが実際によく使っていることからも明らかです。ビミニツイストの結び方
PEラインが主流のルアーフィッシングにおいて、ビミニツイストはあまり用いられなくなりましたが、ナイロンラインの他、フロロカーボンメインの釣りでは覚えておくとメリットが多いです。具体的には、ソルトウォーター、フレッシュウォーターを問わず、怪魚や巨大魚をビッグベイトをキャストして狙う場合、今でも愛好者が多いノットワークですし、コツを覚えてしまえばFGノットより簡単かもしれません。ビミニツイストの結び方 画像解説!
それでは、ビミニツイストの結び方の基本的な流れについて、順を追ってご紹介していきます。手順の中でラインを捻る「ツイスト」の作業があるのが大きな特徴と言えるでしょう。手順1.
画面右よりラインを引き出し、このようなループを作ります。
手順2.
ラインの一方を右手の指で固定し、先ほど作ったループの中に、左手の親指と人差し指を入れ、ループの幅を拡げる方向にラインに力を加えながら、時計回り、もしくは反時計回りに20回以上ツイストし(捻り)ます。
手順3.
右手の指で固定していたライン2本について、そのうちの1本(ラインA)をそのまま指でつまみながら引っ張り、もう一つの1本(ラインB)の端を口にくわえて引っ張りながら、左手の指でさらにループを180度方向に裂くような方向で拡げます。するとラインBがラインAに自動的に巻き付いていきます。
手順4.
ラインBがラインAに自動的に巻き付いた状態を固定するために、ループのいずれか片側に、ラインBを使ってハーフヒッチで仮止めします。
手順5.
ラインBでループを作り、ユニノットを行うようなイメージでLOOPのダブルラインを巻くように、作ったループの中をラインBをハーフヒッチの要領で数回くぐらせます。
手順6.
しっかりと締め込んで、ラインBの余分をカットします。
これでビミニツイストは完成です。
ビミニツイストでラインシステム
ビミニツイストはそのまま用いるのではなく、「ビミニツイストをベースに他のノットを組み合わせてラインシステムを組む」という使い方が一般的です。ここでは釣り番組や各メデイアへの出演でよく知られているダイワフィールドテスターでプロアングラーの村越正海氏が発案されたラインシステム(セイカイノット)をご紹介します。ビミニツイストでラインシステム 画像解説!
セイカイノットはビミニツイストをベースにしたショックリーダー結束方法の一つです。方法自体はそれほど難しくないので、初心者にもマスターしやすいと思います。それでは順を追って内容を確認していきましょう。手順1.
ビミニツイストを組んだラインを画面左から、ショックリーダーを画面右から引き出します。
手順2.
ショックリーダーをビミニツイストに巻き付けていきます。8回から10回くらいが目安です。
手順3.
ビミニツイストのラインとショックリーダーを引っ張って、次に白い四角部分のダブルラインとショックリーダーをユニノットで巻き込むような形に、リーダーの先糸の位置を調整します。
手順4.
5回以上、リーダーで作ったループの中にユニノットの要領でリーダーの先糸を通し、しっかり締め込むことでダブルラインとリーダーの結束を行います。
手順5.
後はリーダーの余分な部分をカットすれば、セイカイノットの完成です。
ビミニツイストで大物をGETしよう!
ビミニツイストは高強度のラインシステムを組む場合によく用いられるノットワークで、ラインの種類を問わずに高い強度を有するラインシステムを組むことができます。ラインをツイストするという独特の手順を理解すれば初心者でも比較的簡単に、高強度のライン結束ができるようになりますので、機会があればお試し下さい。
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